Monday, February 12, 2018



2月12日(月曜日)2018


床の間の掛け軸について東京の友人が書に詳しい友達から聞いた 情報を送ってくれました。掛け軸の漢詩は王維の「雑詩」であるとのことです。書を書いた人は未だ分かりませんが。以下(青色)は情報にあったサイト 「走るメロス」という方<http://manapedia.jp/m/text/3810>からの引用と 一部コトバンクからの引用です。



王維 (701~761)は中国、唐の詩人、画家で、宮廷詩人の第一人者として活躍した人。その詩は「詩中に画あり」と評されるように、多くは山水の美、静的な美をテーマにうたわれているとのこと。






寒 来 応 君 (右上から下に読んで下さい)


梅 日 知 自


著 綺 故 故


花 窓 郷 郷


未 前 事 来






(書き下し文) 君は故郷より来たる 応に故郷の事を知るべし 来たる日綺窓(きさう)の前 寒梅花を著けしや未だしや (現代語訳) あなたは(私の)故郷からいらっしゃったので きっと故郷の事をご存知でしょう。 (あなたが)出発された日に、美しい模様で飾った窓の前の 寒梅は花をつけていたでしょうか、それともまだだったでしょうか。






(解説) この詩は、故郷を離れた王維が故郷に残してきた妻や家族のことを思って詠んだ歌です。美しい模様で飾った窓とは王維の妻のいる所を指しており、そこで妻が憂いていないか憂慮している気持ちが表れています。




以上、五言絶句の漢詩ですが、王維が妻と二人の部屋の窓辺に咲く寒梅を想っているところが何ともロマンチックな漢詩です。



 One of my friends in Tokyo sent information about the calligraphy of the old scroll in the alcove. She sent a link to a website for me, which is from her friend who has knowledge about that kind of calligraphy. According to the information, the calligraphy is a Chinese poem by Wang Wei (701-761). I still don't know who wrote the calligraphy though. Then I asked for help to get the English translation of the poem to my friend, Chinese Professor R.L of Wellesley College. She found two versions of English translations and kindly sent them to me. The information is as follows. I hope you will enjoy this romantic poem.



You came from our hometown,


Should know things over there.


By the window the day you left,


In bloom were the winter plums?






You have just come, my friend, from home town;


You should have known what’d happened right there down.


By my silk windows, when you were to come,


Had winter-plum there already bloomed some?